
宮廷ユダヤ人? フィクサー?

さ〜て、今日は二人に質問しよう。
二人は”宮廷ユダヤ人”というのを
聞いたことはあるかね?

え!なんなんそれ!
”ユダヤ人”と”宮廷”って、全然ピンとこん組み合わせやん。
ピンとこんどころか、チグハグやわ。
家も財産も取られて
ナイナイづくしのユダヤ人が
なんで”宮廷”やねん?

ほんまや。
まぁでも、中世には、金融やら商売やらで
一部のユダヤ人は大金持ちやったらしいし、
もしかしたら、その人らのこと?

お〜!すばらしい!
なんのヒントもないのに、
もうそんな想像ができるようになっているなんて、
すぬ子ちゃんは、よほど腕をあげておるな✨

ユーチューブでイケメン動画ばっかり
見てるんやと思ってたのに、いつのまにか抜けがけやなぁ。

イケメンの動画も、もちろん
めっちゃ見てるけど!

ほーホッホッホ。
イケメンもええのぉ。
まぁ今はイケメンは横に置いておいて、
今回はその”宮廷ユダヤ人”からヒントを得て
作られた映画を紹介しよう。
『嘘はフィクサーのはじまり』という映画じゃ。
ちなみに、”フィクサー”とは、
政治、金融、スポーツ界などの各業界で、
裏で操る大物、みたいな感じじゃ。
今で言うと、トランプ大統領の政治に
やたらに影響を与えているイーロンマスク氏
みたいなもんかな。
イーロンマスク氏は選挙で選ばれたわけでもないのに、
いま大きな影響力を持っているからなぁ。

ほんまほんま、
あの人、急にめっちゃ目立ってるよね。
世界一の金持ちってことで、
金に物言わせてグイグイきてるよね。
やっぱ、世の中”カネ”ってっことよね。
まさに、地獄の沙汰も金次第!って言うしね。
映画のあらすじは?

ユダヤでは”金はトイレットペーパーと同じ”と言うんじゃがなぁ。
無くても困るが、ありすぎても邪魔になる、
という意味らしいぞ。
ほーホッホッホ。
ありゃま!話がそれたわい。
では、少しだけ映画のあらすじを言っておこうかな。
リチャード・ ギア演じる自称”フィクサー”の
ユダヤ人ノーマンさんが主人公じゃ。
まぁ人は良さそうじゃが、
どうみてもやり手には見えんなぁ。
そこがリチャード・ギアさんっぽい感じじゃな😆
リチャード・ギアさんも
映画『プリティーウーマン』のときは
若くてカッコよかったがのぉ!
あ、話がそれたな。
主人公ノーマンさんは、どうやら小さな嘘を積み重ねて、
人脈を拡げてきたらしい。
そして、ある日、投資家に会うための材料にしようと、
偶然を装って、イスラエルの政治家エシェルに
接触することに成功する。
実はこの人、3年後に🇮🇱イスラエルの首相になる人なんじゃ。
そういえば、『エンテベ空港の7日間』でも
首相役をしていた人じゃぞ!
イスラエルでとても有名な俳優さんじゃ✨
↓

主人公ノーマンさんは、そんな大物に接触し、
日本円で13万円を超えるほど
高級な靴をプレゼントした。
それがきっかけで、ノーマンさんは
エシェルさんの信頼を勝ち得るんじゃ✨
そして3年後!
ついに首相になったエシェルさんが
アメリカのワシントンDCに来ることになり、
なんとそこで、ノーマンはイスラエル首相の友人
として紹介される。
首相をとり巻く何百もの組織の関係者たちから
名刺をもらい、仕事をしようと話を
持ちかけられるんじゃ。
いきなり自分が、きらびやかな世界の一人に
なったので有頂天だったんじゃろうなぁ。
帰りの列車のなかで、
とある女性に出会い、
首相に靴をプレゼントしたこと、
自分の考えている計画などを
ペラペラペラペラひたすらしゃべりまくるんじゃ。
相手は、イスラエル法務省で勤めていると
聞いていたんだが、
検察官とまでは聞いていなかったからか、
話さんでいいことまで話しまくってしもうた。
あほうじゃなぁ。
女性検察官には、すっかり怪しいやつと思われて、
そこからが大事件じゃ。
エシェル首相に収賄の容疑がかけられる。
賄賂を送ったのはとある”実業家”と報道されるが、
もちろん、ノーマンのことじゃ。
せっかくのチャンスが自分の落ち度で
水の泡・・・。
そっからは無惨にも転落人生・・・。

あらら、、、。
そのノーマンさん、何者なんか知らんけど、
何がしたかったんやろう?

あはははは!🤣
さすが、すぬ子ちゃん、シブイひと言やな!
確かに、政治家とお近づきになったら、
賄賂のやりとりを人に話すなんて御法度よな。
ノーマンさん、脇が甘すぎる!!!!
おちゃめのおじさんのマヌケな
コメディー映画って感じなんかね🌀
宮廷ユダヤ人って具体的になにしてたん?

ほーホッホッホ!
なかなか的確な鋭いコメントじゃな。
まぁ、映画は一度見てもらうことにして、
このノーマンさん着想のきっかけになった、
”宮廷ユダヤ人”について、せっかくじゃから
少し解説しようではないか!
宮廷ユダヤ人というのは、
18世紀欧州各国の宮廷にいた、
金持ちユダヤ商人のことで、
宮廷で財政に莫大な融資を行っていたんじゃ。
宮廷には無くてなならない存在だったため、
君主から特権的地位を与えられていた。
ドイツ語で”ホーフユーデン”というそうじゃ。
このユダヤ人たち、もちろん、各国にとっても
大事だが、同胞のユダヤ人たちにとっても、
非常に重要であった。
というのも、欧州のどこかで、
ユダヤ社会追放!という緊急事態が
発生した場合、
宮廷ユダヤ人たちが、同胞の危機を救う
スーパーマンとしての役割を果たしたんじゃ。
ひとつ、事例を紹介しよう。
時は1744年。場所はボヘミア。
ボヘミアとは、今のチェコの中部・西部あたりのことじゃ。
場所でいうと、この辺りじゃな↓

当時のハプスブルク帝国の女帝”マリア・テレジア”は、
「1745年6月までに、ボヘミアのユダヤ人は
全員出ていけ!」という命令を出したのじゃ。
理由は、プラハに攻めてきたプロイセン軍に
ユダヤ人が協力した、というものだった。
しかし、これは全くの濡れ衣で、プロイセンに負けた
原因をユダヤ人に押し付けて、
国民の不満をそらそうとしたんじゃ。
急な命令に驚いたプラハ・ユダヤ人の上層部たちは、
ヨーロッパ各地の同胞に支援を求めた。
フランスでは難民への募金が始まったり、
イタリアのローマでは教皇に追放の取り消しを
求めたりした。
中でも威力を発揮したのが、
ロンドンの宮廷ユダヤ人だった。
イギリス王のジョージ2世に直談判して、
マリアテレジアに命令を取り消すよう言ってくれ、
とお願いしたのじゃ。
さっそく、王様はプラハ駐在のイギリス大使に
オランダと協力してマリアテレジアに命令を
中止するように交渉せよと命じた。
そして、実際に、マリア・テレジアの
ユダヤ人追放令は取り消されたんじゃ。
実はこれには理由があって、
当時、マリア・テレジアは
オーストリア継承戦争で
プロイセンやフランスを敵にしており、
イギリスやオランダの協力なくしては
勝ち目がなかった。
そのために、イギリスやオランダの言うことを
聞かざるを得なかったんじゃ。

一国の君主をも動かす
ユダヤパワー、恐るべしやわ!
ステキ🩷

やっぱり、世の中カネが全て
っちゅーことやな!

まさに!じゃな。
もしユダヤ人が金を持っておらんかったら、
ユダヤ人のお願いなんて聞くわけがないからな。
国をも動かすユダヤ人の稼ぐ力に
天晴れじゃわ!
ユダヤジョーク
人間蒸発
蒸発した夫を探しに警察を訪れた婦人がいた。
彼女は係の警察官に、
しおらしく夫の特徴を述べた。「夫はひどく痩せていて、
しかも小男でした。
それに頭はハゲて頬はコケ落ち、
歯も大部分抜け落ちていました。考えてみると、夫は蒸発前に
もうほどんどなくなっていたようです」

あははははは!!!🤣
涙出るわ💦おもしろすぎるやん!
にしても、そんな哀れな夫いらんな🌀
画像出展「Amazon」
参考文献:「ジョークジョーク」「英国ユダヤ人の歴史」