映画『レバノン』ひたすら戦車から見るレバノン内戦

舞台は”レバノン内戦”、またまた異色の映画

ドクターSドクターS

さ〜て、本日もまた前回紹介した
”レバノン内戦”をテーマにした映画を紹介するぞ〜!

前回は『戦場でワルツを』という
一風変わったアニメ映画じゃったな。

そして、今回もなかなか独特な映画じゃぞぉ。

何が独特って、最初から最後まで
撮影現場が戦車の中からなんじゃ。

そんな映画、見たことないじゃろ?

実は、わしはこの映画をたしか4年くらい前にも
見たことがあったんじゃが、
そのときは全くピンとこんかったわい。

お恥ずかしながら、確か、
この前の『戦場でワルツを』のときも
同じことを言っておったな。

映画の舞台である戦争の背景を
知らなさすぎた、ということもあるし、

あとは、イスラエルという国の人が作った
作品の感性や作風が独特すぎて、
もはやワシの理解を超えているのかもしれんなぁ。


すぬ子すぬ子

たしかに、イスラエル人って、奇想天外!ってイメージやわ。

バラエティに飛んでて自由で楽しそう🎵

もちろん日本にもそういう人はいるんやろけど、
多くの日本人は周りの空気読みながら
過ごしてるって気がするなぁ。

チロ丸チロ丸

なに?なに?

”空気を読む”な〜んて単語は
生まれてこの方、聞いたことも見たこともない
ボクみたいなジャパニーズもいるんだぜい✨

すぬ子すぬ子

なに言うてんねん、チロ丸!

あんたは空気読む力がそもそもないんやろ!

チロ丸チロ丸

すぬ子ちゃん、相変わらず
ひど〜〜〜〜〜〜〜い😭😭😭

ま、そんなことでへこたれるボクちゃうけどな🩷

で、そんな話はええとして、
ドクター、どんな映画なん?

あらすじ

ドクターSドクターS

ほーホッホッホ。

チロ丸は切り替えが早くてすばらしいではないか✨

では、今回紹介する映画『レバノン』について
少し紹介しよう。

それにしてもこの映画、題名が
そのまんまじゃな💦

てっきり、日本語訳の題名が”レバノン”なのかと
思ったんじゃが、
なんと、原語の題名が”レバノン”のようじゃな💦

何のひねりもなく、
ストレートに”レバノン”を題名にしているところが、
レバノンという国で起きた事の悲惨さを
強調しているのかもしれんな。

さっきも言ったが、この映画はひたすら舞台が
戦車の中だけじゃ。

まずは、見ず知らずの若い4人の
イスラエル兵が初めて出会うところから始まる。

兵士というものの、、、
バリバリの戦闘員という様子ではもちろんなく、

みんなイヤイヤ仕方なく戦争にきてま〜すって感じの
メンバーなのだ。

”アシ”は頼りなさすぎる指揮官、
”ヘルツル”は屁理屈ばっかり、
”イーガル”は一人っ子らしく、優しい様子だが親の心配ばかり、
”ジャミル”は砲撃手だが、怖くて打てない💦

こんな人らが戦車部隊で大丈夫なんかい!?
と心許なすぎてヒヤヒヤするわい。

そんな4人の前に
総指揮官の”ジャミル”が現れる。
笑うことも一切なく、渋い感じの人じゃな。

3週間の任務と言われるが、
作戦は目先の最低限の内容しか教えられず、
4人の乗った戦車はよくわからないまま
戦地へと入っていく・・・。

4人の心構えはまったくできていない。
「あ〜イヤだなぁ。怖いなぁ〜。」

という心の声が誰の顔にもにじんでおる。

しかし、そこは戦場。
一旦踏み入れると、敵からは容赦ない攻撃が降ってくる。

イスラエル兵が攻撃して死ぬパレスチナ人はもちろん、
打たれて命を落とす仲間のイスラエル兵を
目の当たりにする・・・。

血まみれの仲間を目にしたり、
攻撃してくるパレスチナ人に相対し、
もう4人ともう「わぁ〜〜〜〜〜〜〜💦🌀」となるんじゃ。

そして、戦車の中にいれば安心と思っていたのに、
その戦車まで砲撃をくらう・・・。

チロ丸チロ丸

なんや、ずたぼろの戦争やん🌀

全然かっこよさはないな〜。

すぬ子すぬ子

戦争にかっこいいも何もないけど、
徴兵制があるイスラエルでは、
集まった人全員がみんなキビキビした
プロ兵士みたいな感じではないんかな。

私にはよ〜わからんけど💦

ドクターSドクターS

少なくともこの映画での4人は
素人に毛が生えたような兵士じゃな。

しかも、予定通りに戦車で
進んでいたはずだったのに、
いつの間にか的であるシリアの占領地に
入ってしまっていたらしく、

「どないなってるねん!?」と総司令官までも
怒りと恐怖でパニック状態じゃ。

そうそう、それから!
パレスチナ人と対立している、
レバノンのファランヘ党(キリスト教)の兵士が
登場するんじゃが、

この男がまた怖いんじゃよ。
言葉はちゃんとしゃべっておるが、
ラリっておるわい。

すきっ歯やからかな?
見た目もいかにもあやしくて、
イカれた野郎みたいに見える。

特に、シリア人の捕虜に接する姿が
気の狂った殺人鬼のようで、

「スプーンで目ん玉くり抜き、
局所も切り取って、
手と足を別々の車に縛って、
そのまま車を真逆に走らせて体を引き裂く」

と言って、シリア人を脅すんじゃ💀💦

アラビア語で脅すもんだから、
戦車の中にいるイスラエル人4人には
ファランヘ党の兵が何を言っているか
全くわからない💦

チロ丸チロ丸

へぇ〜〜〜〜💦

”スプーンで目ん玉くり抜く”って、
アイスクリームちゃうねんから、
正気の沙汰じゃないな☠️

怖すぎる😭

ドクターSドクターS

ちなみに、ファランヘ党は当時は
レバノンで非常に有力で、イスラエルとも強調関係にあったんじゃ。

しかし、前の『戦場でワルツを』でもあったように、
サブラ・シャティーラ虐殺事件で、
パレスチナ人を虐殺して、
国際的に非難を浴びることになったのだ。

ということで、
そんなファランヘ党の人間じゃからか、

総司令官のジャミルは
『ファランヘ兵は信用できない!』と
言い出すし💦

周りは敵のシリア人に囲まれている
らしいし、、、

どうする4人!?

というお話じゃ。

国を守るために戦う精神

すぬ子すぬ子

へぇ。

やっぱりイスラエルって
周りに敵ばっかいて、
いつ戦争が起こるかわからんから大変やな。

戦争なんか誰も行きたくないに決まってるけど、
一旦召集されたら行かないとあかん。

もちろん、なんとかして
逃れようとする人もいるんやろうけど、

多くの人は、自分はイスラエル人としての
使命があるんや!

って魂に刻み込まれてるんかな。

ほら、今もハマスとの戦闘やってるやん。

何百人もの若いイスラエル兵が
命を落としてる。
それでもなんとしても国を守るんだって
気合いを感じるのは、
苦労して手に入れた国を死んでも守ろうとする
強靭な精神から来るんやと思うわ。

ドクターSドクターS

そうじゃな。

映画『ロングウェイホーム』でも紹介したが、
ユダヤ人は、国を作るためにとんでもない犠牲を
払っておるからな。

国を作ることは今から2,000年前、
バビロン捕囚からいうと、2,600年くらい前からの
悲願じゃからな。

この映画のレバノン内戦は自国での
戦争ではないが、

イスラエル国と切っても切れない戦争
というものに対して、

国民がどう向き合うのか
ということも考えさせられる一作品だと思うので、
ぜひみてもらいたい。

チロ丸チロ丸

もし日本で徴兵制が復活したら
ボクって行かなあかんのかな?

こんなぐうたら生活も今だけか・・・・。

すぬ子すぬ子

はぁ〜。

チロ丸はまたしょーもないこと言うてるなぁ。

ドクターSドクターS

ほーホッホッホ。

チロ丸は戦争に行っても
役に立ちそうにないからのぉ。

あえて言うとするなら、
みんなを笑わせて和ませる役かのぉ〜。

ということで、最後はいつも通り

ユダヤジョークで笑ってもらおう!

チロ丸チロ丸

お、ドクタ−!

なかなか今日は持っていき方がうまいやないの!

腕上げましたな✨

ユダヤジョーク

井戸端会議

貧乏アパートの路地の一角で
おかみさんがおしゃべりをしていた。

「うちは明日引っ越しなのよぉ。
今度のご近所さんはもっと上流の人だから、
ご近所づきあいもよくて、
もっと暮らしもよくなると思うわ」

口をへの字に曲げて憤慨するおかみさんたちの中から、
一人が進み出た。

「あたりしらもそうよ。暮らしよくなるわ」

「え?あなたんとこもお引っ越し?」

「そうじゃないわよ。イヤな奴がいなくなるからだわ!」

すぬ子すぬ子

そりゃそうなるよね。

イヤミにはイヤミで返す!

やられたらやり返す!

さすがユダヤだわ🌀

チロ丸チロ丸

いや、すぬ子ちゃん、

ユダヤはそんなに甘くないで。

やられる前にやれ!

これがユダヤやな。

すぬ子すぬ子

ほ〜〜〜〜〜〜〜

画像出展「Amazon」

参考文献:「ジョークジョーク」