映画『家へ帰ろう』88歳ガンコじいちゃん人生最後の旅へ

ドクターSドクターS

おい、チロ丸よ。

ちょっと聞きたいんじゃが、
わしは”ガンコじじい”じゃろうか?

チロ丸チロ丸

へ?何いうてんの?
どないしたん急に?

ドクターSドクターS

いやぁ。
ガンコじいちゃんの出てくる映画を見ておってなぁ。
ふと、わしも人からガンコに思われとるのかな?と
ふと心配になったんじゃよ。

チロ丸チロ丸

なるほど、そういうことね。

いや、別にボクはそんなん思ったことないで。

ここだけの話やけど、むしろ・・・
すぬ子ちゃんの方が、”ガンコおばさん”なんちゃうかな。

あはははは!

すぬ子すぬ子

おい、こらぁぁぁぁ!チロ丸!

壁に耳あり障子に目ありやでぇぇぇぇ!!!

私にバレへんと思ってんのぉぉぉぉ!!!

チロ丸チロ丸

ひぇぇぇ!!

怖すぎるやん💦
まるでスパイみたいやな💦

お許しを〜〜〜!!

ドクターSドクターS

ほーホッホッホ。

まぁまぁ、すぬ子ちゃん、落ち着きなはれ。

そもそも、わしがつまらん質問をしたのが悪かったな。
しっけい!しっけい!

よしよし。では、いい機会じゃから、
どんな映画か紹介しようじゃないか。

チロ丸チロ丸

お!いいね!そうこないと!

ドクターSドクターS

本日の映画は『家へ帰ろう』という映画だ。

主人公は、ホロコーストを生き延びた、
88歳のおじいちゃん”アブラハム”さんじゃ。

アブラハムさんは、アルゼンチンに住んでおり、
表面的には、たくさんの娘夫婦や孫たちに
囲まれてはおるが、どうもいまいち楽しそうではない・・・。

それもそのはず、どうやら足が悪く、
切断しないといけない状態らしい。

そのため、娘たちに住み慣れた家を売られ、
老人ホームに入らねばならん身なのじゃ。

自分が老いていることなんて
認めなくない!とガンコなアブラハムさん。

88歳の老体になって、ようやく、
何十年間もずっとずっとずっと、
心の奥底に実行にうつせずに潜ませていたことを、
ついに、この時、実現させよう!と決意する。

その決意とは、
ポーランドにいる親友に
自分の仕立てたスーツを渡しにいくこと!

ついに、アブラハムさん、
人生最後の大旅に出かけることになる
という物語じゃ。

すぬ子すぬ子

へぇ。ホロコーストから解放されて、
家族もできて、普通の日常生活を
積み重ねてきたけれど、

何十年経っても忘れられない親友って
貴重な存在よね。

でもそんな老人になるまで
会いに行かないってことは、
それだけ、つらい過去も併せもっているって
ことなんかな。

ドクターSドクターS

さすがすぬ子ちゃん。

読みが深いのぉ。

まさにその通りじゃ。

もっと早く行っときゃいいやん!
と普通なら思うところじゃな。

しかしな、このアブラハムさん。
ポーランドの収容所から生き延びただけあって、
”ポーランド”という言葉を口にすることも
嫌がるんじゃ。

さらに、ポーランドに行くには、
ドイツを通らないと行かんのじゃが、
ドイツには絶対通りたくない
と言うとるんじゃ。

まぁ、はたから見たら、話のわからん
ただのガンコじじいでしかないな。

ところが、このアブラハムさん。
ラッキーな方でな。
要所要所でいろんな人が助けてくれるんじゃなぁ。
しかも、女性にな!
あ、男性も1人おるが、女性3人に
助けられる。

わしもすてきな女性に人生を
ヘルプしてもらいたいもんじゃなぁ🩷

すぬ子すぬ子

お〜〜〜〜い!

そこのおじさん!

そんな願望の解説はいらんね〜〜〜ん!

まじめによろしく〜〜〜〜〜〜!

チロ丸チロ丸

まぁまぁ、すぬ子ちゃん。
ええやんええやん⭐️

寂しいおっちゃんのザレ言やんか〜✨

あはははは!

ドクターSドクターS

”寂しいおっちゃん”とはこれまた情けないのぉ。

んんん。まぁええが・・・。

あ、でそうそう、この映画の監督はユダヤ人じゃぞ。

監督自身が、昔、親戚の集まりがあった時に、
おじいちゃんの前で”ポーランド”という言葉は
禁句だったそうで、その言葉を発しただけで、
空気がはりつめたらしい。

それくらい、ナチスの行った、
ポーランド”ユダヤ人最終解決”は
深く暗い影を落としているんじゃな。

アブラハムさんのセリフで、
”ドイツに足を1センチすら踏み入れたくない”
というところがあるんじゃが、
ドイツという国への嫌悪感がいかに強いかが
感じられるわい。

チロ丸チロ丸

アブラハムさんにとったら、
「ポーランド=地獄の地」
「ドイツ=死神」
みたいなもんかもしれんな。

ドクターSドクターS

そうじゃなぁ。
アブラハムさんには、お話上手なかわいい妹がおったんじゃが、
その妹も殺されておるし、ドイツは死神どころか、
ただの殺人鬼じゃろな。

そうじゃそうじゃ、この映画はさすが
ユダヤ人の監督ということで、

ユダヤの民謡なんかも出てくるぞ。
心が踊るような曲なので、
そのあたりも楽しめるぞ🎵

アブラハムさんは、苦虫かみつぶしたような、
ガンコじいちゃんじゃが、どこか憎めず、
寂しい雰囲気を隠せない人じゃ。

最後は大粒の涙がポロポロ出てしまうような
感動のフィナーレなので、ぜひぜひ期待して見れおくれ!

では、いつも通り、
最後にユダヤジョークを紹介して〆としよう!

ホームレスの負け

ホームレスが金持ちの家に食事をせがみにやってきた。

このホームレスは
腹が減るとすぐにこの家に来ては、
玄関に何時間もねばるのである。

金持ちもほとほと困り果てていた。

「旦那、お願いですだ。いつものように頼んますよ」

「でも今日だけはダメなんだ。
婦人のお客さんが来てるんでね。
悪いけど、今日のところは引きとってくれないか」

「そんなこと言わねぇで、
わしがずっと台所にいればよかでしょ」

「うーん、弱ったな。
そうか、じゃあ、冷たいチキンでも食べるか?」

「ええ!そりゃわしの大好物ですだ!
ぜひ食べさしてくださいな」

「ああそう。それじゃ明日また来なさい。
今日はチキンがまだ温かいから」


すぬ子すぬ子

なるほどぉ!

金持ちの方が一枚上手やったね。

にしても、、、
そんな図々しいホームレスがいるんか〜い!?
って感じやわ🌀

参考文献:「ジョークジョーク」