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おい、チロ丸よ。
ちょっと聞きたいんじゃが、
わしは”ガンコじじい”じゃろうか?
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へ?何いうてんの?
どないしたん急に?
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いやぁ。
ガンコじいちゃんの出てくる映画を見ておってなぁ。
ふと、わしも人からガンコに思われとるのかな?と
ふと心配になったんじゃよ。
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なるほど、そういうことね。
いや、別にボクはそんなん思ったことないで。
ここだけの話やけど、むしろ・・・
すぬ子ちゃんの方が、”ガンコおばさん”なんちゃうかな。
あはははは!
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おい、こらぁぁぁぁ!チロ丸!
壁に耳あり障子に目ありやでぇぇぇぇ!!!
私にバレへんと思ってんのぉぉぉぉ!!!
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ひぇぇぇ!!
怖すぎるやん💦
まるでスパイみたいやな💦
お許しを〜〜〜!!
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ほーホッホッホ。
まぁまぁ、すぬ子ちゃん、落ち着きなはれ。
そもそも、わしがつまらん質問をしたのが悪かったな。
しっけい!しっけい!
よしよし。では、いい機会じゃから、
どんな映画か紹介しようじゃないか。
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お!いいね!そうこないと!
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本日の映画は『家へ帰ろう』という映画だ。
主人公は、ホロコーストを生き延びた、
88歳のおじいちゃん”アブラハム”さんじゃ。
アブラハムさんは、アルゼンチンに住んでおり、
表面的には、たくさんの娘夫婦や孫たちに
囲まれてはおるが、どうもいまいち楽しそうではない・・・。
それもそのはず、どうやら足が悪く、
切断しないといけない状態らしい。
そのため、娘たちに住み慣れた家を売られ、
老人ホームに入らねばならん身なのじゃ。
自分が老いていることなんて
認めなくない!とガンコなアブラハムさん。
88歳の老体になって、ようやく、
何十年間もずっとずっとずっと、
心の奥底に実行にうつせずに潜ませていたことを、
ついに、この時、実現させよう!と決意する。
その決意とは、
ポーランドにいる親友に
自分の仕立てたスーツを渡しにいくこと!
ついに、アブラハムさん、
人生最後の大旅に出かけることになる
という物語じゃ。
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へぇ。ホロコーストから解放されて、
家族もできて、普通の日常生活を
積み重ねてきたけれど、
何十年経っても忘れられない親友って
貴重な存在よね。
でもそんな老人になるまで
会いに行かないってことは、
それだけ、つらい過去も併せもっているって
ことなんかな。
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さすがすぬ子ちゃん。
読みが深いのぉ。
まさにその通りじゃ。
もっと早く行っときゃいいやん!
と普通なら思うところじゃな。
しかしな、このアブラハムさん。
ポーランドの収容所から生き延びただけあって、
”ポーランド”という言葉を口にすることも
嫌がるんじゃ。
さらに、ポーランドに行くには、
ドイツを通らないと行かんのじゃが、
ドイツには絶対通りたくない
と言うとるんじゃ。
まぁ、はたから見たら、話のわからん
ただのガンコじじいでしかないな。
ところが、このアブラハムさん。
ラッキーな方でな。
要所要所でいろんな人が助けてくれるんじゃなぁ。
しかも、女性にな!
あ、男性も1人おるが、女性3人に
助けられる。
わしもすてきな女性に人生を
ヘルプしてもらいたいもんじゃなぁ🩷
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お〜〜〜〜い!
そこのおじさん!
そんな願望の解説はいらんね〜〜〜ん!
まじめによろしく〜〜〜〜〜〜!
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まぁまぁ、すぬ子ちゃん。
ええやんええやん⭐️
寂しいおっちゃんのザレ言やんか〜✨
あはははは!
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”寂しいおっちゃん”とはこれまた情けないのぉ。
んんん。まぁええが・・・。
あ、でそうそう、この映画の監督はユダヤ人じゃぞ。
監督自身が、昔、親戚の集まりがあった時に、
おじいちゃんの前で”ポーランド”という言葉は
禁句だったそうで、その言葉を発しただけで、
空気がはりつめたらしい。
それくらい、ナチスの行った、
ポーランド”ユダヤ人最終解決”は
深く暗い影を落としているんじゃな。
アブラハムさんのセリフで、
”ドイツに足を1センチすら踏み入れたくない”
というところがあるんじゃが、
ドイツという国への嫌悪感がいかに強いかが
感じられるわい。
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アブラハムさんにとったら、
「ポーランド=地獄の地」
「ドイツ=死神」
みたいなもんかもしれんな。
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そうじゃなぁ。
アブラハムさんには、お話上手なかわいい妹がおったんじゃが、
その妹も殺されておるし、ドイツは死神どころか、
ただの殺人鬼じゃろな。
そうじゃそうじゃ、この映画はさすが
ユダヤ人の監督ということで、
ユダヤの民謡なんかも出てくるぞ。
心が踊るような曲なので、
そのあたりも楽しめるぞ🎵
アブラハムさんは、苦虫かみつぶしたような、
ガンコじいちゃんじゃが、どこか憎めず、
寂しい雰囲気を隠せない人じゃ。
最後は大粒の涙がポロポロ出てしまうような
感動のフィナーレなので、ぜひぜひ期待して見れおくれ!
では、いつも通り、
最後にユダヤジョークを紹介して〆としよう!
ホームレスの負け
ホームレスが金持ちの家に食事をせがみにやってきた。
このホームレスは
腹が減るとすぐにこの家に来ては、
玄関に何時間もねばるのである。金持ちもほとほと困り果てていた。
「旦那、お願いですだ。いつものように頼んますよ」
「でも今日だけはダメなんだ。
婦人のお客さんが来てるんでね。
悪いけど、今日のところは引きとってくれないか」「そんなこと言わねぇで、
わしがずっと台所にいればよかでしょ」「うーん、弱ったな。
そうか、じゃあ、冷たいチキンでも食べるか?」「ええ!そりゃわしの大好物ですだ!
ぜひ食べさしてくださいな」「ああそう。それじゃ明日また来なさい。
今日はチキンがまだ温かいから」
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なるほどぉ!
金持ちの方が一枚上手やったね。
にしても、、、
そんな図々しいホームレスがいるんか〜い!?
って感じやわ🌀
参考文献:「ジョークジョーク」