17世紀のイケメン異端児　”スピノザ”（1632〜77）

お〜すぬ子ちゃん！ええとこにおったわい。
ちょっとこっちにきなされ。

すぬ子ちゃんにええ話があるんや。
イケメンの話や。

せやろ！そう思ってすぬ子ちゃんに声かけたんや。
実は、わしもこのイケメン大好きなんや🧡

１７世紀のオランダのイケメンや。

まぁまぁ、怒りなさんな。
歴史上の人物を知ることは、自らの見識を広め、知力を高めるぞ。

知力はやがて、女性の美力にもつながるもんじゃ。
知力アップが、すぬ子ちゃんの魅力をさらにアップさせるのじゃ。

こんなええ話はないと思うぞ。

17世紀にオランダで生まれたユダヤ人で
ユダヤ人でありながら、ユダヤ教に破門された。

そして、ついには、ユダヤ人社会からも追放された人物じゃ。

恐ろしいことに、スピノザは破門されたあと、
暗殺の脅しまであったそうで、

実際に、劇場から出てきたところを、
熱狂的なユダヤ教の信者にナイフで切りつけられて、
肩をケガしておるのじゃ。

幸い軽傷じゃったらしいがのぉ。

いやいや、そうではない。
あまりに考え方が進んでいて、当時の人たちには、
とうてい、理解ができなかったんじゃろう。

彼の書いた書物は極めて難しくて、そう理解できるもんではないが、

ざっくり簡単に言うと、その時代は、

「神」＝「絶対的な存在だ」

というのが、社会的な常識であった。

にもかかわらず、

「神＝自然。
　神は、自然の法則に従っているに過ぎない。
　神は、絶対的な存在ではない。」

と真っ向から否定した。

さらに、

「聖書」＝「疑う余地のない”ありがたい”教義ではない。
合理的に論証すれば、聖書には、迷信的な考え方や
他から借りてきた議論など、さまざまな要素が
混在していることが明らかだ。」

と言うたんじゃ。

お〜。さすがやじゃな、すぬ子ちゃん。

わしよりわかりやすな。端的ですばらしい！

おっしゃる通りじゃわい。

もう少し付け足すと、スピノザは

「聖書に神的なものがあるわけではなく、”歴史資料”だ」

とも言うておるんじゃ。

これはなかなか衝撃的だと思わんかね💦

今の時代でも、聖書に書かれたことは神の御言だと、
一言一句、すべて信じておるような方もいるんじゃぞ。

なのに、スピノザは今から４００年も前に、
「聖書は、ただの資料でしかないねんでー。」
と、言ってのけておるのだ。

いやぁ、あっぱれじゃわ。

まぁ、いずれにしても、

このスピノザは、頭のいい教授さんでも難解だ、
と言うとるくらいなので、難しいのじゃよ。

興味があったら、いろいろと本も読んでみると良いぞ。
わしが参考にした文献も下に書いておくからな。

わ〜っはっはっはっは。
すぬ子ちゃんにはお気に召さんかったようじゃな。
また他にもイケメンがおったら探しておくわい。

では、今日はこの辺で。また会おう！