ホロコーストを生き抜いたボクサー、映画『アウシュヴィッツの生還者』



ドクターSドクターS

お〜い、チロ丸よ!

この前、アウシュビッツを生き抜いたボクサーの映画
紹介したが、もう一つ、ボクサーものの映画を見つけたぞ!

チロ丸チロ丸

そうなん?
また同じ人が主人公?

ドクターSドクターS

いやいや、違う人じゃ。

それに、前回の映画は、「2020年製作のポーランド映画」で、

今回の映画は、「2021年製作のカナダ・ハンガリー・アメリカ合作映画」じゃ。

製作は1年違いじゃな。

二度とあんな過ちは犯してはいけないということで、
アウシュヴィッツものの映画は
多数作られておるんじゃろうな。

チロ丸チロ丸

なるほどね。
確かに、正気の沙汰じゃないと思うもんな。

で、今回の映画はどんな話なん?

ドクターSドクターS

今回の映画は、前回の映画と違って、
1963年から戦時中の出来事を回想する、
という形で展開していくぞ。

戦後4年経った1949年、
主人公ハリーはボクサーとして活動していた。

それは、ひとえに、収容所に連れ去られて
離れ離れになった恋人に、
自分の存在を知ってもらおうと、
自分の知名度を高めるためじゃった。

とはいうものの、
収容所では”ユダヤの野獣”と言われていたが、

1949年の時点では、連日負け試合がつづいていて、
崖っぷち状態じゃった。

ただ、その負けというのも、
収容所での出来事がフラッシュバックのように
思い出されるPTSD(心的外傷後ストレス障害)が
多かれ少なかれ影響していたようで、

戦争が人の心にいかにむごい傷跡を残すかを
痛く感じさせられる。

ハリーの兄さんは”過去は忘れろ、忘れろ”と
言うが、そんな簡単に忘れられるわけもなく。

戦後20年程度経っても、夢でうなされている場面も
あったぞ。
深刻さを感じるなぁ。

ドクターSドクターS

あ、あとな、
この映画、見てびっくりするんじゃが。

ハリーの体型の変わりっぷりに、度肝を抜かれるぞ。

1963年時点は、”腹の出たおっちゃん”
という感じなのに、

戦時中の収容所での姿はガリガリじゃ。

なんと、28キロも体重を減量したらしいわい💦(※参考記事

チロ丸チロ丸

28キロ!?え〜!?

そんな減量ってできるもんなん!?
めっちゃ体に負担ありそうやん・・・💦

まぁしかし、そこはプロ根性なんやろうな。
俳優さん、尊敬するわ⭐️

ボクなんか、28キロ減量しきる前に
消えてなくなってしまうな。あはは!

ドクターSドクターS

チロ丸はそれ以上
細くなってどうするんじゃ。
今でもシワくちゃで、ぺっちゃんこで、ボロボロやのに。

あはは!

チロ丸チロ丸

相変わらず、ボロカス言うやん。
まぁええけど。

そういえば、この映画のドイツ兵はどんな感じやった?

相変わらず横柄でひどい?

ドクターSドクターS

お、チロ丸にしては
なかなかセンスのいい質問をするじゃないか。

この映画では、主人公ハリーの強さを有望視して、厚遇した
ドイツ兵が1人登場する。

そのドイツ兵によってハリーの兄も助けられたんじゃが、
それはもちろん、下心があっての話じゃ。

そのドイツ兵は、ボクシングの試合でハリーに大金をかけ、
ボロ儲けしていたのだ。

ユダヤ人を金儲けのネタに利用しているところは
やはり非道じゃな。

とはいっても、ハリーと2人きりで話す場面が
結構あって、そこで彼はこんなことも言っている。

「ハリーに敬意を抱いている」

「ユダヤ人を憎んでいるわけではない。
目的を達する手段でしかない。」

と。

それから、ドイツについても、

「ドイツは文明的な方法で偉大になり、
平和がくると思っていた。

しかし、残忍で愚かな化け物たちが力を握った。

第三帝国は必ず滅びる。

そして、その時、私はすべてを証言する」と。

ドイツ兵も生きるために上からの命に
従わざるを得なかったんだろう・・・。

チロ丸チロ丸

ドイツ兵にも人間の心があったと
願いたいとこやね。

で、ハリーは最後には結局その恋人に会えたん?

ドクターSドクターS

恋人な。そう、恋人には
結局会えるんじゃよ!

でじゃな・・・

お〜っとっとっと、いかんいかん💦

これ以上話しては見る楽しみを奪ってしまうな。

あとは自分で映画を見てみるがよい。

主人公の苦悩や、思い詰めた姿に
なんとも言えない気持ちになるぞ。

わしは最後、もらい泣きをしても〜たわ。

チロ丸チロ丸

また見てるだけで辛くなりそうやなぁ。
ホロコーストものは映像を見るだけで
心が暗くなることがよくあるわ。

ドクターSドクターS

過去を知るのは辛いこともあるな・・・。

よし!暗くなった心に光を灯すのは、、、

もちろん、”ユダヤジョーク”!!

ということで、”大好評!恒例のジョークタイム”に行きたいと思いま〜す!

チロ丸チロ丸

へ?

だれから大好評やねんな?

でもって、いつから恒例やねん!?

ドクターSドクターS

まぁまぁ、難しいことは抜きにして、

本日のお題は〜〜〜〜こちら!↓

鼻の問題

ある日、病院に若くて美しい女性がやってきた。

医師に女性は言った。

「先生、私はお腹がどうにかしているようなんです。
よくガスが出るのですが、そのガスに全く臭いがないんです」

「では、どんな具合か、一度やってみてください」

「まぁ、先生。まさかそんなに、
したいときに出るもんではないでしょう」

そう言われてみると、確かにそうである。

「では、このつぎ出そうになったら、
すぐに病院に飛んでいらしてくださいな」

医師がそう言うと、女性はうなずいて帰っていった。

4、5日経って、医師はすっかり女性のことは忘れていた。

すると、看護師が飛んできて、先日の女性の名前を言い、
急患だからすぐに診なければならないと言った。

「先生、すぐに、すぐにです!」

医師は女性の名前は思い出さなかったが、
看護師から、よくガスが出るが、全く臭いがない人だ、
と聞くや、急いで女性の元に走った。

「出る、出るのです!」

女性は叫んだ。

医師と女性が厳粛な顔をして待つうちに、
小さな音がした。

医師は、鼻をぴくぴくさせて女性に言った。

「おっしゃるとおりです。
これは、すぐに手術をしなければなりません」

「え!?手術ですって?」

女性は腹をおさえて青ざめて言った。

「そう、手術です。

あなたの鼻をすぐに手術しなければなりません」


チロ丸チロ丸

あははははは!🤣

またまた、そうきたか〜!やな。

お腹にばっかり気取られてたわ。

そっちね。なるほどなるほど。

ドクターSドクターS

暗い時は笑おう。

そういえば、この映画でも、

「収容所で、現実を忘れるためにジョークが必要だった。

数分でも笑顔になり、みんなの笑い声が聞ける」

と主人公のハリーが言う場面がある。

つらいときこそ笑えるっていうのが、
真に強い人間なのかもしれないな。

チロ丸チロ丸

奥深すぎるやん・・・

とりあえず、また映画見てみるわ。

ほな、またね〜⭐️

参考文献:「ユダヤ・ジョーク集」 ラビ・M・トケイヤー