ユダヤ人”最終解決”が決まった!映画『ヒトラーのための虐殺会議』

チロ丸チロ丸

あ〜ひまやなぁ。

すぬ子ちゃん、なんかおもしろいことないの?

すぬ子すぬ子

またぐうたらしてるわ。

ドクターに教えてもらった映画は見たん?

それに、ユダヤジョークの本も読んでるんちゃうの?

チロ丸チロ丸

教えてもらった映画は
全部みてるで〜⭐️

ユダヤジョークの本も読んでるけど、
本読むの疲れたからちょっと休憩やわ。

ドクターSドクターS

ほーっほっほほ。

チロ丸は自由人じゃなぁ。うらやましいわい。

では、また映画を紹介しようじゃないか。

チロ丸チロ丸

やったー!

待ってました!で、どんな映画なん?

ドクターSドクターS

今日の映画は、なんと!

チロ丸チロ丸

なになに???⭐️

ドクターSドクターS

めちゃくちゃつまらん映画じゃ。

一見すると・・・な。

すぬ子すぬ子

は???

映画作った人に失礼すぎるやんそれ!

しかも、つまらん映画とか紹介していらんわ!

ドクター頭おかしなったん??

ドクターSドクターS

ははは!すまんすまん💦

すごいツッコまれようじゃな💦

まぁ、”つまらん”というのは確かに語弊があるな。

今回の映画は、まぁ、そうじゃなぁ。

”エリートサラリーマンたちの会議を中継してま〜す”

ってな感じじゃな。

なんせ、一つの部屋に15人のおじさんたちが集まって、
延々としゃべっている、という映画じゃからな。

それだけ聞くと、なんとも詰まらん映画じゃ!?と
思わんかね。

ははは!

すぬ子すぬ子

まぁ、確かにその設定だけ聞くと、
ほんまにおもろないわ。

そもそも、全く見たくならんわ。

ドクターSドクターS

じゃろ!

だがな、この地味〜な会議が、
実はとんでもないことを決めるための死の会議なんじゃ。

そのお題とは、、、、

史上最悪の”殺人作戦”、

つまり、”ユダヤ人絶滅作戦”を話し合ったというわけだ。

お偉いおじさんたちが15人も集まって、
欧州のユダヤ人を根絶やしにするには、
いかなる方法が合理的か?

という世にも恐ろしい議題を話し合ったのじゃ。

正確には、欧州のユダヤ人というのは、
”ウラル山脈までの”だそうだが。

そして、このユダヤ人を殺すことを、

”ユダヤ人問題の最終解決”

と婉曲な表現で言うんじゃが、
この言葉を作ったのは、

以前紹介した映画(※)でも出てくる、
”アドルフ・アイヒマン”だそうじゃ。

(※『ハンナ・アーレント』『アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男』)

すぬ子すぬ子

へぇ。

『ハンナ・アーレント』の映画見た時に、
実際にアイヒマンの映像が結構出てきたやん?

なんか、そんなキレキレな人に
全然見えんかったけどなぁ。

あの人、そんな仕事できるん???

ドクターSドクターS

わしもそう思っておったんじゃ!

ところがどっこい、アイヒマンは相当なやり手じゃぞ。

この映画を見てもわかるが、

アイヒマン、大活躍じゃわい!

1,100万人ものユダヤ人をどうやって
殺したらいいのか、と会議でも
頭を悩ませている人たちに
理路整然と方法を論じておる。

極めて頭脳明晰で、恐ろしい人間じゃな。

チロ丸チロ丸

え!?そのくせ、イスラエルの裁判では、
「私は直接殺したわけではありませ〜ん」
みたいないこと言うてたやん💦

根っからのバカか、根っからの悪人やな💧

ドクターSドクターS

チロ丸も口が悪くなってきたな😆

まぁ、ただ、この映画を見てもわかるが、
ユダヤ人の嫌われっぷりはひどいぞ。

ヒトラーに洗脳されているから、というのもあるが、

おそらく、ヨーロッパの歴史に根強く残る
ユダヤ人への嫌悪感が、ヒトラーによって
結晶化したんじゃろうなぁ。

少しこの映画の中のセリフを紹介してみよう。


ユダヤ人根絶は、運命が我々に与えた任務だ。

ユダヤ人は寄生生物であり、永遠に増殖する。

ユダヤ人は、健全な民族の文化に巣食うカビだ。

民族と国家と社会の生成のために必要なのは、
病原体を根絶することだ。

こんな感じじゃ。

ユダヤ人、ひどい言われようだと思わんか。

”寄生生物”、”カビ”、”病原体”じゃぞ。

人間はおろか、動物以下じゃ。
酷いにもほどがあるのぉ。

チロ丸チロ丸

ボクらからしたら、

そのおっちゃんら、真面目に何アホなこと言うてんの?

って、思うけど、きっとそのおっちゃんらは、
何の迷いもなく真剣にユダヤ人絶滅させよう
って考えてたんやな。

じゃないと、”運命が我々に与えた任務”なんて言わんよね。

ドクターSドクターS

そうじゃなぁ。

当時のドイツはヒトラーに洗脳されていたのもあって、
「ドイツ人=最も優秀な民族」

だと思っていたようじゃからなぁ。

実際、この映画の中でも、

低劣な人種を全て排除することが長期的目標。

欧州をドイツ化する。

ドイツ人以外の民族は奴隷になる。

なんてことを、大真面目に言うてるくらいじゃ。

あと、「徹底性はドイツ人の美徳」というのも
言っていたぞ。

徹底性自体は大いに素晴らしいと思うが、
人を殺すことを徹底したらアカン!
ってことには気がついていなかったようじゃなぁ。

ドクターSドクターS

そういうわけじゃが、
この会議は歴史的に非常に大きな意味を持つ会議じゃ。

ヴァン湖(ヴァンゼー)の近くにある邸宅で
開かれたことから、

”ヴァンゼー会議”と言われる。

この映画だけを漫然と見ていても、
なかなか理解がしにくいので、
わしはWikipediaをちょこちょこ確認しながら
映画を見てみたぞ。

”ヴァンゼー会議”と調べてみると
出てくるので、
良かったらみてみなはれ。

チロ丸チロ丸

なんやちょっと面倒そうやなぁ。

ま、よ〜わからんけど、1回見てみるわ。

すぬ子すぬ子

ユダヤの勉強してたら、
ナチスにも詳しくなるという・・・

なんかちょっとビミョーやけど、

まぁ、それも必然やな。

ドクターSドクターS

ホッホッホ。

確かになぁ。

ユダヤ人は世界中に離散しておるから、
ユダヤ人について学べば学ぶほど、
世界の歴史も学ぶことになるぞ!

さぁ。これからも勉強勉強!

ということで、本日のユダヤジョークは、これ!

ゲシュタポ使用法

ナチスの迫害が始まった頃のドイツ、

ゲシュタポ(国家秘密警察)が、
あるユダヤ農家にやって来て、
ユダヤ人の夫を収容所送りにしてしまった。

妻はユダヤ人ではなかったので、
幸い難を逃れた。

その頃は迫害もまださほどひどくなく、
収容所の夫と何とか手紙のやり取りをすることができた。

ある時、妻は手紙にこう書いた。

「種イモはたくさんあるんだけれど、
女の私には畑を耕すことなんてできないわ。
どうしたらいいの」

ユダヤ人の夫は、三日三晩悩み、
こう返事を書き送った。

「畑に近寄ってはいかん。
あそこにはわしが、手榴弾や機関銃や爆弾を
どっさり埋めて隠してあるんだ」

数日後、ゲシュタポが、トラック2台に分乗して、
再び、その農家にやって来た。

おのおの手にした大きなシャベルで畑のあちこちを
注意深くほじくり返し、3日も滞在して
手榴弾や機関銃を探したが、

とうとう何も出てこないので、
最後にはあきらめて帰った。

妻は驚いて、夫に手紙を出した。

「あなた、どうしたんでしょう。

この前、兵隊さんたちがたくさんやって来て、
うちの畑を端から端まで全部耕してくれたのよ。

ゲシュタポにも親切な人はいるみたいだわ。

あなたは畑は危ないって言っていたのにね」

夫から返事が来た。

「さぁ!種イモを植えるんだ!」

すぬ子すぬ子

あはははは!

頭良すぎるやん!

ゲシュタポに畑を耕させるなんてさすがやわ✨

手紙を読まれてるってことを逆手に取ったんやね。

画像出展「Amazon」

参考文献:「ジョークジョーク」