アウシュビッツからの帰還!映画『遥かなる帰郷』


チロ丸チロ丸

すぬ子ちゃ〜ん!この前のエンテベ国際空港の映画もおもしろかったわぁ。
あんな絵に描いたよう大成功救出劇、ほんまにあったんかと思うと感動したわ

で、そろそろまた別のユダヤ映画教えてくれへん?

すぬ子すぬ子

チロ丸ほんまに最近ユダヤにはまってるなぁ。

ええよ。ほんならまた実話シリーズで、
今度はもっとシビアな内容のを教えてあげるわ。

ホロコーストやで。

チロ丸チロ丸

え?なにそれ?コーヒー豆の名前かなんか?

すぬ子すぬ子

なに言うてんねん!アホかいな!
ホロコースト知らんの?聞いたことくらいあるやろ?

チロ丸チロ丸

すぬ子ちゃん、ボクにそんな教養らしきものがあるわけないやん。あはは!

すぬ子すぬ子

しゃ〜ないなぁ。ホロコーストっていうのは、
第二次世界大戦のとき、ユダヤ人がナチスドイツによって
大量に殺害された事件のことやわ。
正確にはユダヤ人だけじゃないねんけどね。

殺されたユダヤ人は600万人と言われてる。
大阪市の人口が280万人くらいらしいから、
大阪市2つ分以上のユダヤ人が殺されてんで。

なんか悪いことしたわけでもないのに、
理由は「ユダヤ人やから」っていうそれだけやで。

チロ丸チロ丸

なんなんそれ💦
そんな理屈の通らんことをドイツ人がやってたん!?あのヒトラーが。

ドクターSドクターS

そうじゃよ、チロ丸。
いつまでたっても、わしにお呼びがかからんので、
自分から出てきてしまったわい。わーはっはっは。

すぬ子すぬ子

あ、ドクターSやん!いいとこに来てくれたわ。
ホロコーストの話はしだしたらまた止まらへんから、
とりあえず、映画の説明して!
今回は、『遥かなる帰郷』って映画ね。

ドクターSドクターS

お〜その映画か。
それは、ホロコーストの壮絶さを生なましく描くというよりは、
解放されてからお話じゃな。

アウシュビッツから解放されて、故郷のイタリアに帰りつくまでの物語だ。

主人公はイタリア人の化学者。

アウシュビッツ収容所を解放されてから、母国のイタリアに帰り着くまで、
8ヶ月間もかかるんじゃが、その間に起きたことを
のちに『休戦』という題名にして文学して残した。

それを映画化したのが本作じゃ。

アウシュビッツ収容所で生き残ったことはすごいが、
解放されて、いきなりすべてがハッピーというわけでない。

本国に帰り着くまで、また途方に暮れるような
出来事にあうのじゃ。

ロシアという異国で言葉が通じず、
極寒で、食べ物もない。
いつ本国への機関車がくるかもわからない。

ただでさえ満身創痍の体なのに、追い打ちをかけるかのように
途方もない長さの距離を歩かされる・・・。

考えただけで、メンタルが崩壊しそうじゃな。

あと、わしが印象的なのは、「174517」と書かれた
縦じまの収容所服を、イタリアまで大切そうに持って帰る
というところじゃ。

いかに収容所での思いがその服につまっているかを感じるわい。

すぬ子すぬ子

そんな映画なのね・・・。
自分がもし異国で収容所なんて場所に入れられたら、
1日も生きられへん気がするわ・・・。

ドクターSドクターS

そうそう。そういえば、
『アンネの日記』や『夜と霧』は有名じゃろ。

それに並ぶ名著と言われている、
『アウシュヴィッツは終わらない これが人間か』を書いたのが
この映画の主人公なのじゃ。

ワシも、『アンネの日記』や『夜と霧』は読んだことがあるが、
この本は読んだことがないので、
ぜひとも読んでみようと思っておるぞ。

チロ丸チロ丸

冬は毎日こたつでみかん食べながら
ぬくぬくしてる僕みたいな罰当たりもんには
到底理解できへん世界やなぁ。

早速見て、普段の生活改めるわ!
って、それは約束できへんけどな・・・あはは!

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