すぬ子ちゃ〜ん!
なんやのドクターS。
前にも言うたけど、私はパリコレモデルよりも忙しいねんで!
あれ?この前は”ハリウッド女優より”って言うてなかったかい?
どちらでもいい話じゃな。アッハッハ。
さてさて、では今日は前置きはこの辺にして、
すぬ子ちゃんに、イケメンの映画を紹介しようと思ってなぁ。
イケメンの映画!?
そりゃええ話やないの。もったいぶらんと、早よおしえて。
よしよし。
ただなぁ、少し注意点もあるんじゃ。
今回の話は実話なんじゃが、人が死ぬシーンもたくさん出てくるし、
こんな話が本当にあったかと想像すると、「恐ろしい」「信じられない」
という言葉に尽きるぞ。
ドクター。そもそも、ユダヤ人の生きてきた歴史が
背負うものはキレイゴトでは済まへんやろ。
残虐シーンがあるのも仕方ないと思ってるわ。
だから、早く教えてよ。
どんな話なん?
第二次世界大戦中の1941年、ドイツ軍が、
ドイツの隣の隣の国である、ベラルーシという国を
占拠した時の話じゃ。
SS(ナチス親衛隊)と地元警察が、この東欧の国でも、
世にも悪名高い”ユダヤ人狩り”を始める。
そんな最中、この映画の主人公でもある『ビエルスキ兄弟』が、
見事にユダヤ人狩りから逃げ切り、自分たちだけではなく、
1,200人ものユダヤ人を救ったという話じゃ。
しかも、町には当然住む場所がないので、
森で、終戦までの数年間、暮らしたのだ。
ユダヤ人を救った話は、『シンドラーのリスト』とか、
『杉原千畝』やったら聞いたことあったけど、
そんな兄弟の話は聞いたことなかったわ。
しかも、森で生きてたん!?
森でそんなに何年も生きられるもんなん?
そりゃ、過酷極まりない生活だったじゃろ。
この映画でも出てくるが、食べ物も限られているし
当然、暖房なんて白物家電はないので、
凍てつくような寒さじゃったようだ。
それに何より、大変なのは、病気じゃろうなぁ。
しかし、どうやら最終的には、学校や病院、保育所も
整備されている立派な共同体になったそうじゃ。
収容所から帰還したユダヤ人といい、
今回の森で暮らしたユダヤ人といい、
その生命力はどっからくるんやろ。
”とにかく生きながらえる”ってことが、何千年も前から脈々と
DNAに刻み込まれてる気がするわ。
そういえば、この映画の最初に、
ドイツ軍が撮影したであろう、実際のユダヤ人狩りの映像が
2分弱くらいあるんじゃ。
銃を持ったSSが嫌がるユダヤ人を
無理やり連れ出し、時には暴行し、
時には銃で撃ち殺す・・・。
同じ人間に対する仕打ちとは思えんわい。
何の罪をおかしたわけでもないのに、
ただただ”ユダヤ人”というだけで家畜以下の扱いじゃ。
第二次世界大戦の悪の首謀者といえば、
もちろん、「ヒトラー」やけど、
ユダヤ人は何千年も前から嫌われてるよね。
そうじゃなぁ。
この話をし出すとこれまた長くなるなりそうじゃが、
やはりキリスト教との関係が大きいんじゃないかと思う。
ユダヤ教もキリスト教も、発祥は同じで、
”アブラハムの宗教”と言われておるが、
キリスト教徒から言わせれば、
教祖である”イエス・キリスト”はユダヤ人に殺された。
だから、「ユダヤ人は悪魔の子だ!」ってことになってるからなぁ。
でもさ、よく考えたらイエス・キリストもユダヤ人やん。
人殺しはもちろんアカンけど、ユダヤ人がユダヤ人殺してるのに、
ユダヤ人以外から悪魔呼ばわりまでするなんて、なんか腑に落ちへんけどなぁ。
まぁ、そこはわしらが理解できる話でもないんじゃろ。
わしらが疑問に思っても、現に歴史はそう動いた結果、今があるのじゃ。
この話はこの辺にしとこか。
あ!そうや!それで、肝心のイケメンってだれやの!?
イケメンって????
あ〜あの青い目のおじさまね。
ぴちぴちした若さがないのは残念やけど、
確かにカッコいいから許しとくわ。
じゃ、映画見てみるわ〜。
ドクターS、次回もよろしく!じゃ〜ね〜。
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